純然たるロマン派小説のようだが、超越を立ち表せるために確実に推し進められる(が、叶わない)物語は、官能小説より長編哲学論文に近い構造だ。
主人公の行動と語りに笑いそうになったが、初めに笑うことは理解から離れるという警句を思い出し、ほんとうにまじめな態度で読んだ。心の跳ね返りのようなものを見ていた。こういう読書をしていることに、笑えてくるのだが。。
読書状況:いま読んでる
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- 感想投稿日 : 2021年12月18日
- 本棚登録日 : 2021年12月18日
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