★3.5
「きつねのはなし」の系譜を持つ、オカルト度高めな不思議本。尾道や津軽等、全国の様々な場所が登場するけれど、やっぱり原点となるのは京都。全てはそこから始まり、そこで終わる。そして、主人公・大橋君の友人たちが語るエピソードが何とも妖しく、気を抜くと夜に飲み込まれそうになる。しかも、それらのエピソードが完結しているようでしていなく、余計に恐怖心を煽ってくる。「最終夜 鞍馬」でこれまでの全てが覆されるけれど、再び朝の光を浴びることが出来て本当に良かった。改めて、闇と光が表裏一体で、暗く眩しいことを知る。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ま行
- 感想投稿日 : 2018年7月1日
- 読了日 : 2018年7月1日
- 本棚登録日 : 2018年7月1日
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