夜行

著者 :
  • 小学館 (2016年10月25日発売)
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感想 : 642
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★3.5
「きつねのはなし」の系譜を持つ、オカルト度高めな不思議本。尾道や津軽等、全国の様々な場所が登場するけれど、やっぱり原点となるのは京都。全てはそこから始まり、そこで終わる。そして、主人公・大橋君の友人たちが語るエピソードが何とも妖しく、気を抜くと夜に飲み込まれそうになる。しかも、それらのエピソードが完結しているようでしていなく、余計に恐怖心を煽ってくる。「最終夜 鞍馬」でこれまでの全てが覆されるけれど、再び朝の光を浴びることが出来て本当に良かった。改めて、闇と光が表裏一体で、暗く眩しいことを知る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ま行
感想投稿日 : 2018年7月1日
読了日 : 2018年7月1日
本棚登録日 : 2018年7月1日

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