原著を読んだあとに読みました。
3人の農場主は、いずれも金持ちだけどいけ好かない奴ら。
父さん狐は家族のために、毎晩彼らの農場から丸々太ったニワトリやアヒルや七面鳥を失敬してくるのですが、業を煮やした農場主たちは手に手に銃を持って、父さん狐をしとめにかかります。
窮地に立たされた父さん狐と家族たち、はたして無事に逃げ出せるのでしょうか…?
ダールが描く嫌なヤツは、容姿から言動まで、本当に容赦なく嫌なヤツだなぁ…とにやにやしてしまいました。
でも、この農場主たち、まったくのおバカではなくて、かなりいいところまで狐たちを追い詰めるので読んでいてハラハラしました。
父さん狐と母さん狐がお互いを大好きなのがすてき。
自分の子供や友人たちに向かって「あなたのお父さんはすばらしい狐!」「わたしの夫はすばらしき狐です」と言える母さん狐。
そして、家族の危機を切り抜けて、みんなに誇れる仕事を軽やかにこなした父さん狐。
いい夫婦だなぁ…とほっこりしつつ、互いを思い合う動物たちと、農場主たちのみじめなラストシーンの対比についついニヤリとしてしまうのでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書読みました。
- 感想投稿日 : 2021年1月1日
- 読了日 : 2020年12月19日
- 本棚登録日 : 2021年1月1日
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