スルタン・スレイマン、ヒュッレム、大宰相イブラヒム、マヒデヴラン、トプカプ宮殿とそろいぶみなのに、なぜにアスマンスカヤ帝国なのだろう、と一抹の疑問は抱きつつ、絢爛たるハレムの世界で、スルタンの奴隷の身でありながら、己の我を通し、宦官長への恋慕を全うしたマハスティを中心に描かれる絵巻。ヒュッレムを、国政もハレムも統括できる有能な女性と、イブラヒムを、有能だが驕慢でスルタンの地位を害し得るもの、と描く。スレイマンの目を逃れて、そこまで気ままにできたかな、と思うところはあれど、あったかもしれない一幕として楽しむことができました。
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- 感想投稿日 : 2021年10月17日
- 読了日 : 2021年10月17日
- 本棚登録日 : 2021年10月17日
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