ワケありな国境 (ちくま文庫 た 61-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年8月9日発売)
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本棚登録 : 48
感想 : 9

(2022/4/02読了分)ナミビア、アフガニスタンの回廊がふと気になり再読。ナミビアのほうは、ドイツが植民地にしていた時代に、東アフリカとのアクセスのため、どうしても大河に隣接させたかったため。アフガニスタンは、イギリスが、自国のインド領とロシア領を直接隣接させたくないために緩衝地帯を設けたかったため、と。他に、マレーシアのマレー半島領土とボルネオ島領土の行き来はパスポートが必要で、それはボルネオ側の州に高度な自治を認めているためであることなど。(2012/2/27読了分)興味深かったのは、メキシコ政府作成の安全な不法入国のためのマニュアル、なぜブラジルを任された翌年にポルトガル皇太子ドン・ペドロが本国からの独立をはかったのか、チリの領土拡張がアンデス山脈に規定されていたこと、バチカン市国の主産業は出版(聖書関係)・モザイク製作(教会関係)で、観光収入と世界中の信者からの寄付が財政を支えていること、シーランド公国のこと(どこの国も認めておらず、国民4人なのに、クーデター起きたり、鎮圧されたり、亡命政府できたり、火事で半焼したり、ベイツ公は国外に住んでて難を逃れた、、、て、住んでないのかい!とか、一度売りに出されたけど価格の折り合いがつかなかったことなど)、南アフリカに囲まれたレソトとスワジランドのことなど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2012年2月26日
読了日 : 2022年4月2日
本棚登録日 : 2012年2月26日

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