秋の牢獄 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年9月25日発売)
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本棚登録 : 2553
感想 : 245
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夜市でも感じましたが、やはり読後感が素晴らしいです。もの悲しいような、ぼんやりとした余韻が後を引きます。突然の囚われ、そしてそこからの解放へと進んでいく三編の物語。中でも「幻は夜に成長する」が印象的。ある意味では三編中一番希望に満ちた解放だと思うのですが、一番救われなさを感じる解放でもありました。恒川さんはこういう風なのも描くのかとちょっと驚きました。正直たまらなく好きです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年9月3日
読了日 : 2013年9月3日
本棚登録日 : 2013年8月23日

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