不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ文庫 NF 405)

  • 早川書房 (2014年3月20日発売)
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感想 : 41
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ダン・アリエリーによる「予想どおりに不合理」の次作。
行動経済学読み物は、自分の選択を見つめ直すヒントをもらえるから面白い。

特に2点が印象に残った。
「自前主義のバイアス」
自分のアイデアが他人のアイデアより良いと思えるバイアスについて。子育てに応用できないかなと思いながら読んだ。自分で思いついたように、思わせることができるか。
「短期的な感情がおよぼす長期的な影響」
感情的な決定に縛られて、冷静なときにも以前の決定を引きずる自己ハーディングについて。自分の過去の発言で、他者との関係が縛られることは、あるあるすぎた。また、知らないうちにも引きずっていると思うと、恐ろしい。

日々の生活の何気ない選択を、厳密な実験で解きほぐす行動経済学は、日々の何気ない選択を劇的に変える力を与えると思う。自分の選択のバイアスを理解することが大切。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済学
感想投稿日 : 2018年4月27日
読了日 : 2018年4月27日
本棚登録日 : 2018年4月27日

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