甲斐の武田晴信(信玄)の軍師となった山本勘助(やまもとかんすけ)の縦横無尽、波乱万丈の後半生を描いた【井上靖】のスピ-ド感ある娯楽時代小説です。武田軍に滅ぼされた諏訪頼重の娘・由布姫(ゆぶひめ)の気丈さに圧倒されつつも、戦国の世の凄まじい生き様を見せつけられました。上杉謙信との川中島の大激戦において、“”風林火山”の軍旗たなびく武田家の興隆に生涯を捧げた隻眼の老軍師は、壮絶な最期を遂げて本編終了となります。(イスラムの支配下にあったスペインの伝説の英雄を描いた映画『エル・シド』のラストシ-ンが目に浮かんできました。)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2020年2月21日
- 読了日 : 2020年2月20日
- 本棚登録日 : 2020年2月21日
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