お伽噺『桃太郎』を《本当は怖い桃太郎》と改題したくなるアダルト作品です。一万年に一度実がなる大きな桃ノ木から生れた自称〝日本一の桃太郎〟は怠けてばかりいたので、愛想を尽かした老夫婦は鬼ヶ島征伐に向かわせました。黍団子半分づつを餌に犬、猿、雉を連れて向かったのは、美しい楽園で平穏に暮らす鬼たちの島でした。「悪戯すれば人間の島にやってしまうよ。人間は嘘は言う、欲は深い、焼餅は焼く、仲間同士殺し合う獣なのだよ・・」と子供らに教えていました。そこへ「進め!進め!一匹残らず殺せ!」と攻め入る桃太郎でしたが・・。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2020年12月17日
- 読了日 : 2020年12月16日
- 本棚登録日 : 2020年12月17日
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