ヘスス・スアレス氏による現役選手の評伝第二弾である。この手の形式での評伝では四冊目になる。
相変わらず、サッカーへの愛情と、その美的感覚に反するスタイルへの毒舌とがあいまって、大変楽しい一冊に仕上がっている。自他共に認める(認めているのは訳者の小宮氏の方だが)、大変毒の濃い評伝だ。
それだけに賛否があるのだろうが、スアレス氏のサッカーへの視点は鋭く、またその知識や経験が豊富であることは間違いない。小宮氏の文章も旨みがあって、訳書由来の固さはない。
良い本である。リーガのファンであれば、読めば発見があるし、うなずけるところも数多くあることだろう。
人は選ぶが、星五つと評価しておく。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2015年5月13日
- 読了日 : 2015年5月13日
- 本棚登録日 : 2015年5月13日
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