いつか陽のあたる場所で (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2010年1月28日発売)
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本棚登録 : 2180
感想 : 233
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乃南アサさんの小説。29歳と42歳の二人の前科を持つ女性が主人公。
29歳の芭子は、かつて愛した恋人に貢ぐ為に詐欺を働いてしまう。
42歳の綾香は、息子を守るため、暴力を振るい続けた夫を殺してしまう。
釈放された二人は、過去を隠しながら、新たな生活を始める。
実は現在放送しているNHKのドラマを先に見ていて、親から原作の方が面白い!と聞いて早速借りて読んでみた。芭子は上戸彩、綾香を飯島直子が演じている。上戸彩は最近役に恵まれてなかったけど、今回はとても良いです。飯島直子の役は原作ではパーマ頭で太っちょってことになってるので、イメージがあまりに違う。けど、ドラマはドラマでそれなりに良い。
なるべく人と接触しないように細々と生きる芭子と、心に闇を抱えながらもいつも明るく、芭子を元気づける彩香という、正反対の二人のバランスも良い。こういう、年の離れた友達も良いよね。
芭子は私と同い年。しかも、原作ではさりげなく長年のSMAPファンというくだりも出て来た。(一枚目のCDシングルからずっと買ってるらしい。負けた。)生い立ちも勿論全然違うんだけど、どこか人ごととは思えない。
小説は、続編「すれ違う背中を」に続く。明日から読みます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年1月29日
読了日 : 2013年1月29日
本棚登録日 : 2013年1月29日

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