虹の歯ブラシ 上木らいち発散 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2015年2月5日発売)
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本棚登録 : 264
感想 : 40

 イカってどうよ、イカって!!

 だから、帯に書いとけよ「バカミス」って。褒め言葉だぞ? Hな探偵って、表現、手法によっちゃただの下品にしかならないから気をつけてね、って感じで、残念ながららいちちゃんのセクシーさは見受けられなかったな。だからイカはどうなのよ、イカは。
 どこまでが現実でどこまでが創作なのかいまいちなぁ……。世界に入りきれないっていうか。ラストのこう、上木らいちの正体についての部分とかさぁ……滑稽すぎて、それまでの部分も全部創作なのかっていう。いや確かに紛れもなく小説なんだけど、小説のなかにもさ、作中作ってあるじゃん。それって小説のなかでの「現実」と「小説」がきっぱり別れていて、読者に伝わるからこそ使える手段であって、その境目があいまいすぎて読んでていまいち驚きにならない。いやいやいや、って苦笑しちゃう。そんな馬鹿な話あるか! って笑いたいんだけどなぁ。
 最後の部分はほぼ流し読みしてました。橙の章の部分とかさ、全体的な構図を考えれば「この作者すげぇな!」ってなるのかもしれないけど、考えたくなるほどの魅力がない。残念。
 青の章とか、嫌いじゃないよ。イカだけど。
 抜粋は青の章より。

というか勝北さんはあんなミステリアスな去り方した矢先に、こんなポップな再登場をしていいのか。

 勝北さんが可愛い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ・ホラー
感想投稿日 : 2015年2月25日
読了日 : 2015年2月25日
本棚登録日 : 2015年2月25日

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