生活が困窮している老人がたくさんいるということはわかったが、結局彼ら彼女らを困窮から救い出すのに必要な金が国にはない。困窮したまま放置する以外の方法は中々見つかりそうもない。困窮している側はそれでは困るのだろうが、現時点で困窮していない側もそれほど余裕がある人が多いわけではない。
それを見た老人予備軍は、ちょっとでも金を貯めこもうとする。貯め込む余裕のない人は諦める。最後は生活保護があるさと思うのだろうが、財源がないのであれやこれやの水際作戦で自治体は抑制に動く。中には生活保護は恥と思う人もいるだろう。金を取られると恐れる金持ち達は、何とか税から逃れようと、何とか資産を捕捉されないようにと趣向を凝らす。成長が止まった国では解決策が見えない。
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新書
- 感想投稿日 : 2016年4月28日
- 読了日 : 2016年4月26日
- 本棚登録日 : 2016年4月17日
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