『遺伝子‐親密なる人類史‐ 』に続いて、シッダールタ・ムカージーを読むのは2回目。
癌の治療と予防と原因追求の長い歴史が物語られる。著者が癌の医者であるためか、散漫な印象があった『遺伝子‐親密なる人類史‐ 』より引き締まっている。癌が不治の病という印象を持つような時代ではなくなったが、今日でも厄介な病であり、引き続き人類の苦闘は続きそうというのが、感想。また、タバコが肺癌などの原因であることは明らかで、タバコ産業はそれを知って隠蔽していたにもかかわらず、それでもタバコ産業やそこから献金を受けた議員等のせいで禁止できないことに対する著者の強い憤りに共感した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2018年11月8日
- 読了日 : 2018年11月8日
- 本棚登録日 : 2018年8月17日
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