『ピタゴラスイッチ』制作メンバーが創った楽しい絵本。
どこかで見たことある、と思ったら『ねずみのスー』や『フレーミー』『テレビのジョン』と同じイラスト。とても懐かしい。娘が小さい頃、一緒にテレビで観たな〜。
そのまま『ピタゴラスイッチ』に出してもいい位、よく考えられた内容。
よくある街の、とある風景。
けれど地面の下には地上の人間が思いもよらない、もう一つの街があった。
ちゃんと市の水道管(人間のもの)をうまく交わして、もぐらの手作りトンネルがクネクネ掘られていた。人間との共存もちゃんと考えられている。
マーケットや小学校、老人クラブ、建設会社、病院など、そこには地下で暮らす生き物たちの生活がある。
人間と違うのは、誰もがのんびり暮していること。
目の前に起こった突発的な出来事にも全く動じす、あるがままを自然と受け止める余裕があること。
みんなとっても仲良しで、一つのたけのこも分け合って食べること。
そんな些細な地下の街の日常が羨ましい。
地上での疲れた心もほぐしてもらえた。
ほのぼのとした素敵な時間を過ごせる一冊だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
佐藤雅彦
- 感想投稿日 : 2022年12月13日
- 読了日 : 2022年12月13日
- 本棚登録日 : 2022年12月13日
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