もぐらバス

著者 :
  • 偕成社 (2010年4月7日発売)
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本棚登録 : 1765
感想 : 133
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『ピタゴラスイッチ』制作メンバーが創った楽しい絵本。
どこかで見たことある、と思ったら『ねずみのスー』や『フレーミー』『テレビのジョン』と同じイラスト。とても懐かしい。娘が小さい頃、一緒にテレビで観たな〜。
そのまま『ピタゴラスイッチ』に出してもいい位、よく考えられた内容。

よくある街の、とある風景。
けれど地面の下には地上の人間が思いもよらない、もう一つの街があった。
ちゃんと市の水道管(人間のもの)をうまく交わして、もぐらの手作りトンネルがクネクネ掘られていた。人間との共存もちゃんと考えられている。
マーケットや小学校、老人クラブ、建設会社、病院など、そこには地下で暮らす生き物たちの生活がある。
人間と違うのは、誰もがのんびり暮していること。
目の前に起こった突発的な出来事にも全く動じす、あるがままを自然と受け止める余裕があること。
みんなとっても仲良しで、一つのたけのこも分け合って食べること。
そんな些細な地下の街の日常が羨ましい。
地上での疲れた心もほぐしてもらえた。
ほのぼのとした素敵な時間を過ごせる一冊だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 佐藤雅彦
感想投稿日 : 2022年12月13日
読了日 : 2022年12月13日
本棚登録日 : 2022年12月13日

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