戦国の浮き沈みの厳しい世の中で、ライバルとして張り合う等伯と永徳。
永徳の等伯に対する妨害は読んでいて呆れる程徹底している。
家柄といい才能といい、絵師として生まれながらにして恵まれている永徳。
それなのに、そんなにも等伯の才能が憎いのか。
永徳と比べ実直で不器用な等伯。
次々に不遇に見舞われ絶望しても、本質を見極め納得のいく迫力ある「松林図」を描き上げる様は圧巻だった。
妥協を許さない男、等伯。
あの利休が気に入るのも納得。
今や国宝となった「松林図屏風」を見てみたい!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
安部龍太郎
- 感想投稿日 : 2017年8月17日
- 読了日 : 2017年7月25日
- 本棚登録日 : 2017年7月25日
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