あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

著者 :
  • KADOKAWA (2018年4月27日発売)
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本棚登録 : 1522
感想 : 222
4

シリーズ第一期完結。

今回もさまざまな話で楽しく読めた。印象的だったのが、「開けずの間」。家に招き入れてしまった怪による話だが、物語中でも、おちかが語るように、陰惨な話や恐ろしい話は、他にもあるが、最後の一シーンで、一気に話の特異性や怖さを増させるというところがよかったし、話として上手かった。
ちょっとホッとする「だんまり姫」、「いろいろ考えると怖さの増す「面の家」とバラエティに富んでおり、三島屋の人たちのことも、それぞれ語られ、第一期完結というのが、正に合っている内容で、そして最後にはつながっていく話も入ってくるところが妙だった。

すでに6巻も出ているので、続けて読んでいきたいシリーズである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 三島屋百物語シリーズ
感想投稿日 : 2020年11月29日
読了日 : 2020年11月29日
本棚登録日 : 2020年11月29日

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