シリーズ第一期完結。
今回もさまざまな話で楽しく読めた。印象的だったのが、「開けずの間」。家に招き入れてしまった怪による話だが、物語中でも、おちかが語るように、陰惨な話や恐ろしい話は、他にもあるが、最後の一シーンで、一気に話の特異性や怖さを増させるというところがよかったし、話として上手かった。
ちょっとホッとする「だんまり姫」、「いろいろ考えると怖さの増す「面の家」とバラエティに富んでおり、三島屋の人たちのことも、それぞれ語られ、第一期完結というのが、正に合っている内容で、そして最後にはつながっていく話も入ってくるところが妙だった。
すでに6巻も出ているので、続けて読んでいきたいシリーズである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
三島屋百物語シリーズ
- 感想投稿日 : 2020年11月29日
- 読了日 : 2020年11月29日
- 本棚登録日 : 2020年11月29日
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