伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズ。帯にはどれから読んでもとあるけど、順番で読みたくこれから。
復讐のために組織に入ったが、目の前で復讐の相手が殺され、殺した相手を追うことになった鈴木、会った人間を自殺させる自殺屋の鯨、その鯨の殺しを命じられた蝉。3人の視点で物語は進み、中盤以降それぞれの話が交差していく。その交差させるポイントとなる鈴木が追う押し屋も含め、それぞれの思惑、心情が描かれていく。
中盤以降の展開がテンポよく、いろいろびっくりするところもあり、楽しめた。単純に殺し屋というだけでなく心情や持っているトラウマが描かれることで、それぞれの足りないものが見えてくる。みな充足された訳ではないだろうが、それぞれの話に一定の終わりが付いているのが良かった。
絡み合う話が収束していくのはおもしろく、こういった話をこれからも読んでいけるといい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
殺し屋シリーズ
- 感想投稿日 : 2020年9月12日
- 読了日 : 2020年9月12日
- 本棚登録日 : 2020年9月8日
みんなの感想をみる