いやぁ、凄い本を読んでしまった。ミステリであったり、どんでん返しを期待して本書を読んだが、この作品には、人間の悪意であったり、怒りが実に見事に描かれている。
殺していい人間なんていないと思っていたが、この作品に登場する兵頭三季や石割はこの作品に入り込んで殺してやりたいと本気で思ってしまった。
何気ない日常に突如として現れる悪意。ミステリとしても一級品だし、あっと驚くどんでん返しが用意されているが、心に残るのはそうした悪意や、やるせなさ。
ラストもその後のことを考えると、あまりにも辛い。素晴らしい作品だとは思うが、辛い本なので☆4つ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ(どんでん返し)
- 感想投稿日 : 2018年1月14日
- 読了日 : 2018年1月14日
- 本棚登録日 : 2016年6月2日
みんなの感想をみる