途中で展開と黒幕が読めたが、それでも作品としては納得がいくものだった。
主人公の仁は、仕事をクビになったり、金を騙し取られたり、人生に絶望し闇サイトで仲間を募集し、悪事に手を染め人生一発逆転を図る。計画は、仲間が持ち込んだ、ある金持ちの夫婦の財産を奪うというもの。計画通り豪邸に押し入ったところで、後ろから殴られ、気づいた時には燃え盛る豪邸の外で寝かされていた。色んな証拠を残した仁は、指名手配になりながらも真犯人を探すのだが…
途中てんこ盛りのトラップが用意され、誰が犯人なんだ?と頭の中にクエスチョンを抱えたまま一気にフィナーレへ!
中弛みをすることなく、最後まで楽しむことができた。それにしても、仁のような生き方をしている人が世の中にはどれくらいの人がいるのだろう。これは小説の中だけの話ではないと、恐ろしくなった。また、自分の受けた仕打ちに、理不尽に犯罪を犯してはいけないのだと深く心に思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年6月29日
- 読了日 : 2016年6月29日
- 本棚登録日 : 2016年6月16日
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