入念に書き込まれた前半部。導入部としては長いなあと思っていたら、後半部にジェットコースターのようなアップダウンが待ち受けている。警察と主人公、そして雑誌記者の3つの視点で進行するストーリーで前半部で仕組まれた仕掛けが次々と明らかに。既に何回か体験済みのトリックもあったが、予期せぬところで出くわすと驚かされた。生き残っているのは誰か、犯人は誰かと言うサバイバルゲームの様相を呈してくる。次々と登場人物が退場して、「そして誰もいなくなった」かと思ったら、ちゃんと生き残っていた人物が真犯人。後半の展開で存在をすっかり忘れていた自分が恥ずかしいが、それだけストーリーにのめり込ませる勢いがあった。
読書状況:読み終わった
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タ行の作家
- 感想投稿日 : 2011年8月5日
- 読了日 : 2011年8月5日
- 本棚登録日 : 2011年8月5日
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