宇宙戦争1943 (朝日ノベルズ)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2012年6月20日発売)
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感想 : 7
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最終的には手を取り合う事ができるだろうと思ってはいても、崩壊しかけた世界同盟が新たな作戦の成功で成立する展開には自然と熱くなる??
また、この巻の前半では火星人襲来以前の国際関係を引きずり、協力体制を上手く作る事ができていなかったけど、日米が相互に率先して協力し合う事で世界に先例を示したのは良かったよ。
そして意外な兵器が役に立っているのも面白いね。三式弾なんかは本来の目的である航空機にではなく地上攻撃に有効に働き、P39も運動性能は劣っていても37mm機関砲という一点のみで火星人との戦いで有効活用されたりするのもいいな。
それにしても日米協同作戦の要所要所で日本の軍人がアメリカの国力に目を剥くのは面白い。
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最後に火星人は2つの種族から構成されている事が判明し、蛸型は使役される存在であったこと。火星と木星の間で巨大な人工物が作られ地球に迫っている事など、今後も楽しみだ。
そういえば、火星人基地で判明した事を世界で共有するという事は技術発展スピードも向上するのだろうか?そうなると火星人に勝利したとしても戦後が怖いんだよな。
うまい具合に100年ぐらいは平和になってくれるといいんだけどな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月22日
読了日 : 2014年6月3日
本棚登録日 : 2018年12月22日

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