前々から気になっていた作品だったので読みました。
泉鏡花の三尺角を彷彿とさせる作品です。あちらのほうが幻想の色は濃いですが、この作品も儚い美しさのある作品だと感じました。
果たして、口笛は神の恵みだったのか、父の仕業だったのか。
わたしは、学者気質で世俗に疎かったふたりの父が軍艦マアチを演奏できたとは思いませんでした。
しかし、もしかして、と希望を持たせるような終わりです。
もし父が吹いていたなら、厳格だったという父はきっと妹の告白を盗み聞いて責任を感じ、後悔してそのような行動に出たのではないかと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年1月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年1月29日
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