遅効性の読書リスト。
"読書には、2つの種類がある。
「すぐに効く読書」と、
「ゆっくり効く読書」だ。"
で本文が始まる。
「日本一有名なニート」ことphaさんが自身の血肉になった本を紹介している一冊。
冒頭に
"「ゆっくり効く読書」は、すぐに効果は表れないけれど、読むことで自分の中に何かが一滴ずつ溜まっていって、少しずつ自分の人生を変えていく。"
とある。
phaさんは幼少期から「生きづらさ」や「世の中への違和感」を感じながら生きてきた。例えば、学校、常識、結婚の制度など。それらの違和感に息苦しさを感じながら、phaさんは救いを「本」「読書」に求めた。
読書によって、phaさんのもやもやとした違和感は言語化され、腑に落ちたり、考えを揺さぶられたり、考えを補強されて自信をもったりしながら、彼は生き永らえてきたようである。
彼の勧める本はどれも魅力的である。
もちろん、本自体が魅力的ではある。
ただ、それだけではなく、彼がその本を読むまでにどのような葛藤を抱え、その本を読んだことをどのように救われたのかが書かれているから、より魅力的に映るのだと思う。
彼自身の生き方について様々な媒体で取り上げられたり、本を出したりしている。
彼の生き方に少しでも感じるところがある人がこの本を読めば、きっと読みたくなる一冊が見つかるのではないか。
とりあえず、自分はブクログに登録した「読みたい本」が沢山増えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年1月25日
- 読了日 : 2022年1月25日
- 本棚登録日 : 2021年11月28日
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