上橋菜穂子著の「香君 下巻」でこの本が執筆のきっかけであったと記されていたため気になり読みました。
(香君も自分はかなり好きでした。)
特に生物学的コントロールの使用によって(珍しく)被害を食い止められることができた事例が面白かったです。せっかく収集した貴重な種子が戦火や資金や担い手不足による杜撰な管理によって失われつつある現状に憂いを覚えます。遺伝子組み換えやゲノム編集など技術がどんなに発展しても、(むしろ発展したことによってより一層)持続的に食料を供給し続けるには、自然保護は必要不可欠なのだそうです。何事においても、目先の利益ばかり追求しては遅かれ早かれ、破綻は確定的なのだと改めて思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月9日
- 読了日 : 2024年4月9日
- 本棚登録日 : 2024年3月19日
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