吉田茂と昭和史 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2009年6月18日発売)
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「吉田茂と昭和史」 井上寿一

ごく簡単に読める吉田茂の評伝。戦前の中国、イタリア、イギリスでの吉田の行動と思想、戦後との一貫性については始めて知ることが多く新鮮だった。

戦後の吉田による"軽軍備・経済重視"の経緯はある程度知っているつもりだったが、連立政権の枠組みを何度も繰り返しつつ粘り強く政権運営をしていたことは新たな発見だった。同様の粘りを占領軍に対しても行い、それにより沖縄の永久の国連信託統治を免れていたことも感銘を受けたし、いまの停滞する政治にも十分に参考になるかと思う。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション>昭和
感想投稿日 : 2014年4月20日
本棚登録日 : 2014年4月20日

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