鞄がドラエモンの4次元ポケットのように図書館になっており、その図書館には世界中のすべての本(失われた本)がそろっている、そのかばんは主人公の男がもっており、男と鞄は、本を借りたいいろいろな人の人生、その本自体と向き合っていく。
設定自体が秀逸。
絵もさわやかで、なかなか読みやすいのだが、ストーリーとしては少し物足りない面を感じた。この設定であれば、もっと泥臭い物語にして、面白くしていけるのではないかと思った。
主人公と鞄の対立、1話毎の登場人物の葛藤と対象の本の深い重なり合いなど、1話完結にしなくても3話くらいでもう少し深堀をしても良いのでは?と思った。
作者の本への愛がビンビン伝わってくるだけに、「ゲーテ曰く・・・」とゲーテの引用に物語を締めくくってもらうよりも、紹介する本と、漫画のストーリーの対比をうまくリンクづけると、本の持つ魅力(フィクションの持つ魅力)を浮き彫りにすると、漫画として新しいジャンルになるのでは?と期待をしたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年7月22日
- 読了日 : 2017年7月22日
- 本棚登録日 : 2017年7月15日
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