前作「ケルべロスの肖像」を医学生天馬大吉、桜宮小百合・すみれの視点から描きなおしたもの。「ケルべロス~」の種明かしといってもいい。「ケルべロス~」ではよくわからなかった点もこれを読むとわかるようになっています。
海堂尊氏の小説は、単体で読めるものもあるが、ほとんどが過去の作品と様々にリンクしている。本作も「ケルべロス~」と「螺鈿迷宮」あたりを先に読まないと、さっぱりわからないということになります。
ところで、天馬大吉のパートを読んでいると、海堂尊氏は若い人に関する描写があまりうまくないですね。しつこい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年8月9日
- 読了日 : 2013年8月9日
- 本棚登録日 : 2013年8月9日
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