ひとりの詩人が、おそるべき「無政府主義」を掲げるテロ組織の中枢に乗り込む話。
組織との戦いを描くアクション活劇、または組織の謎を解くミステリ、かと思って読んでいけば、最終的にはチェスタトン自身の過去の悪夢を紐解き、信仰について説いた本だったのだなと、趣が変わっていった。
しかし、解説がなければだいぶわからない作品だったと思う。
まず、初見ではなんのことかわからなかった、幼なじみベントリー宛ての序文がとても大事だったということ。
そして、きちんと理解するにはキリスト教の知識がいるということ。
知識不足で読後いろいろ調べながら解釈を進めたが、そうすると読後感の良さがなおのこと伸び、より面白い本へと「変貌」した。
解釈など、以降はブログにて(ネタバレあり)。
http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2016/01/4.html
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
■外国文学、SF
- 感想投稿日 : 2016年1月19日
- 読了日 : 2016年1月19日
- 本棚登録日 : 2016年1月19日
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