木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫 Aチ 1-1)

  • 光文社 (2008年5月13日発売)
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感想 : 64
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ひとりの詩人が、おそるべき「無政府主義」を掲げるテロ組織の中枢に乗り込む話。

組織との戦いを描くアクション活劇、または組織の謎を解くミステリ、かと思って読んでいけば、最終的にはチェスタトン自身の過去の悪夢を紐解き、信仰について説いた本だったのだなと、趣が変わっていった。

しかし、解説がなければだいぶわからない作品だったと思う。
まず、初見ではなんのことかわからなかった、幼なじみベントリー宛ての序文がとても大事だったということ。
そして、きちんと理解するにはキリスト教の知識がいるということ。

知識不足で読後いろいろ調べながら解釈を進めたが、そうすると読後感の良さがなおのこと伸び、より面白い本へと「変貌」した。

解釈など、以降はブログにて(ネタバレあり)。
http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2016/01/4.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ■外国文学、SF
感想投稿日 : 2016年1月19日
読了日 : 2016年1月19日
本棚登録日 : 2016年1月19日

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