不完全性定理

著者 :
  • 共立出版 (2014年10月23日発売)
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感想 : 8
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命題論理・述語論理に始まり、算術体系(PA-とか)や集合論(ZF(C)とか)の定義を経て不完全定理へと進む流れ。数学基礎論に入る哲学を無視せず、特に第9章は数学で数学を語ることの意味がとくとくと語られている。全体的に証明が簡潔すぎて参考文献をあたるしかないが、公理主義的数学の面白さの一端はつかめたと思いたい。個人的には、計算論との関係が面白かった。
p.vにある対象読者が謎だが、少なくとも、連続体仮説が証明不可とか、選択公理の議論とか、論理命題のゲーテル数表現とか、そういうのは知ってた方が面白いと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: MATHMATICS
感想投稿日 : 2014年12月27日
読了日 : 2014年12月27日
本棚登録日 : 2014年12月15日

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