「英雄譚的戦記」から外れる、「余りに生々しい戦場の記憶」を聞書きしている本書の内容は、ソ連時代に波紋を拡げてしまったようだが、これが登場した少し後の“グラスノスチ”(情報公開)という風潮や、体制の転換等の経過が在って、殊に「従軍女性達の戦後の苦悩」のようなことは時間を経るに連れて集まった話題のようだ。大変に貴重な内容を含む労作だ。
この作品は「人類の記憶」として「遺すべきモノ」を集めて綴った力作で、価値在る作品に出逢えた。多くの方に薦めてみたい一冊となった…
読書状況:読み終わった
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文庫(翻訳)
- 感想投稿日 : 2017年2月23日
- 読了日 : 2017年2月23日
- 本棚登録日 : 2017年2月23日
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