恩田作品を何冊か読んできたけど、自分は多分旅をしながら語りながら物語が終わるという話が苦手なんだな。
これは恩田作品だからなのかはわからないけど「黒と茶の幻想」も駄目だった。「夜のピクニック」は好きだったんだけどな…何が違うんだろう。
隠された真実が徐々に明らかになる、と言われても衝撃的というわけでもなく(登場人物にとってはそうだろうけど)ただ寺を巡って話をして飯食って煙草吸って…の繰り返しが苦痛だった。人の旅行ってこんなにつまらないものだっけ…
登場人物の誰のことも好きにはなれず、妙子の死でさえなんだかなぁと思ってしまう。
恩田さんって理瀬とか実邦とか才色兼備な女性を書くのは上手いのに、静みたいなどこにでもいるタイプの平凡な女性を書くと途端に…と感じてしまった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月4日
- 読了日 : 2020年6月4日
- 本棚登録日 : 2020年6月4日
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