羅生門/鼻/芋粥/偸盗 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店 (2002年10月16日発売)
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芥川龍之介『羅生門』1915
芥川龍之介『鼻』1916

人間は時として、満たされるか満たされないかわからない欲望のために一生を捧げてしまう。しかしその愚を笑う人は、つまるところ、人生に対する路傍の人に過ぎない。芥川龍之介『芋粥』1916

お釈迦様は地獄で苦しむ罪人・犍陀多(カンダタ)を救うため、地獄の底に蜘蛛の糸を垂らす。カンダタが細い糸を登り始めると、下から多くの罪人がわらわら登ってくる。カンダタ「お前たちは下りろ」と叫ぶと、糸が切れてしまった。芥川龍之介『蜘蛛の糸』1918

芥川龍之介『地獄変』1918

複数の人の証言から犯人を捜す。ミステリー。芥川龍之介『藪の中』1922

人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。しかし重大に扱わなければ危険である。▼われわれの行為を決するものは、善でも悪でもない。ただわれわれの好悪である。快不快である。芥川龍之介『侏儒の言葉』1927

老人になっていつまでも生きる。こんな悲惨な事はない。死は人間にとって一つの救いである。菊池寛

菊池寛『恩讐の彼方に』
菊池寛『父帰る』

川端康成『伊豆の踊子』

なんとなく好きで、その時は好きだとも言わなかった人のほうが、いつまでもなつかしく忘れないものだ。川端康成『雪国』1948

別れる男に、花の名を一つ教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。川端康成『化粧の天使達・花』

どれだけ現世を厭離(えんり)しても、自殺はさとりの姿ではない。川端康成『末期の眼』

※大正、新思潮。理知的。

横光利一りいち

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2023年6月24日
本棚登録日 : 2023年6月24日

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