梨木香歩さん。
けっこう打率の高い作家さんです。
「家守奇譚」☆5
「冬虫夏草」☆4
「西の魔女が死んだ」☆3
「村田エフェンディ滞土録」☆4
安定の4打数4安打。内1ホームラン。
これはもうまちがいありません。鉄板でしょう♪
タイトルだけ見てブックオフで購入しました。
しばらく寝かせておいた1冊です。
アカーン_| ̄|○ダメヤコレ
児童文学ファンタジーでした。
合わない。
合わないという言葉は便利なもので、本当はクソだなとか、クズだなとか、ハナクソだなとか、思っていても、でもあれだよなー、きっと好きな人もいるんだろうからいくら個人の感想つってもそんなに正直に辛辣には書けないよなぁ、なんてときに非常に便利な言葉で、今までけっこう多用してきたんですが、今回は本当の意味で合わない。
右打席立つつもりが間違って左打席に立ったみたいな。
主人公は13歳の少女。
きっと現役の少女とか、昔少女だったとか、昔々少女だったとか、昔々のその昔に少女だった片鱗がかすかに残っている気がするとか、そういう方々には刺さる何かがあると思う。
しかし当方、残念ながら身の内のどこをどう探しても13歳の少女は出てこなかった。
読んでる間、これはアレだなと思った。
ちょい和風な「不思議の国のアリス」に「オズの魔法使い」を混ぜ合わせて、「思い出のマーニー」(ジブリ版)をソースにして上からかけたような。
そんな読後感。
一九九五年第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作だそうです。
合わないってだけで特に文句はないんですが、あえていうなら、「意外と登場人物多くね? 相関図も欲しくね? なのに人物紹介みたいなのまったくなーい」ってことくらいですかね。
あ、あとね。
少女の頃の魂をどっかに保持したままで、人生をまっとうに頑張って生きてきたおばあちゃんたちは格好良いですな。
これからは本を買うときはあらすじくらい見てから買うことにしようかな。うん。
- 感想投稿日 : 2024年2月11日
- 読了日 : 2024年2月11日
- 本棚登録日 : 2024年2月11日
みんなの感想をみる