裏庭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2000年12月26日発売)
3.62
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  • (167)
  • (57)
本棚登録 : 8776
感想 : 841
2

梨木香歩さん。

けっこう打率の高い作家さんです。

「家守奇譚」☆5
「冬虫夏草」☆4
「西の魔女が死んだ」☆3
「村田エフェンディ滞土録」☆4

安定の4打数4安打。内1ホームラン。

これはもうまちがいありません。鉄板でしょう♪
タイトルだけ見てブックオフで購入しました。
しばらく寝かせておいた1冊です。


アカーン_| ̄|○ダメヤコレ

児童文学ファンタジーでした。

合わない。
合わないという言葉は便利なもので、本当はクソだなとか、クズだなとか、ハナクソだなとか、思っていても、でもあれだよなー、きっと好きな人もいるんだろうからいくら個人の感想つってもそんなに正直に辛辣には書けないよなぁ、なんてときに非常に便利な言葉で、今までけっこう多用してきたんですが、今回は本当の意味で合わない。
右打席立つつもりが間違って左打席に立ったみたいな。

主人公は13歳の少女。
きっと現役の少女とか、昔少女だったとか、昔々少女だったとか、昔々のその昔に少女だった片鱗がかすかに残っている気がするとか、そういう方々には刺さる何かがあると思う。

しかし当方、残念ながら身の内のどこをどう探しても13歳の少女は出てこなかった。

読んでる間、これはアレだなと思った。

ちょい和風な「不思議の国のアリス」に「オズの魔法使い」を混ぜ合わせて、「思い出のマーニー」(ジブリ版)をソースにして上からかけたような。
そんな読後感。

一九九五年第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作だそうです。

合わないってだけで特に文句はないんですが、あえていうなら、「意外と登場人物多くね? 相関図も欲しくね? なのに人物紹介みたいなのまったくなーい」ってことくらいですかね。

あ、あとね。
少女の頃の魂をどっかに保持したままで、人生をまっとうに頑張って生きてきたおばあちゃんたちは格好良いですな。

これからは本を買うときはあらすじくらい見てから買うことにしようかな。うん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月11日
読了日 : 2024年2月11日
本棚登録日 : 2024年2月11日

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コメント 19件

みんみんさんのコメント
2024/02/11

少女ファンタジー笑笑

土瓶さんのコメント
2024/02/11

知らなかったとはいえ、です(ノД`)シクシク

ひまわりめろんさんのコメント
2024/02/11

これはもう土瓶さんが悪いわ
少女の純真な心とは対極に位置するひとだもん
少女の純真な心が南極にあるとしたら土瓶さんのくすんだ心はアンドロメダ大星雲にあるくらい対極だもの

土瓶さんのコメント
2024/02/11

遠いな。せめて北極くらいでまけといてくれんかね。

1Q84O1さんのコメント
2024/02/11

ヒット打ったのに一塁ベースでなしに三塁ベースに走って行ったぐらい土瓶師匠が悪いです

おびのりさんのコメント
2024/02/11

あら、私に合いそう。うふ。

ゆーき本さんのコメント
2024/02/11

うわーん。思い出のマーニー(ジブリ版)だけわからんー。

土瓶さんのコメント
2024/02/11

違うぞ1Qさん。
左打席に立ってキャッチャーのほうを向いてフルスイングしてしまっただけだ。

土瓶さんのコメント
2024/02/11

おびのりさんは~、庭とか植物とか興味あるようならなおいいかもな。

おびのりさんのコメント
2024/02/11

ナッシング

土瓶さんのコメント
2024/02/11

ゆーき本さんに「思い出のマーニー」を語ろうと思ったけど、よくおぼえてなかった(笑)
あれも女子向けかな。
まあ、雰囲気で^^

yukimisakeさんのコメント
2024/02/11

「思い出のマーニー」同じくよく覚えてません笑
そして合わないって言葉も同じく多様してます笑。超絶便利な日本語。

傍らに珈琲を。さんのコメント
2024/02/12

確かに、打率高い作家さんですよね!
でもこれはダメだったのね…参考になりますっ。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2024/02/22

土瓶さん
梨木香歩の作品には「庭」がよく出てきますよね。猫の想像ではフィリパ・ピアス の『トムは真夜中の庭で』が念頭にあっったんじゃないかと、、、

梨木版「再生の物語」であり。どんな時・状況であっても子どもの側に立つと言う決意表明なような←読んでから随分経つので、美化されている?

土瓶さんのコメント
2024/02/22

猫丸さん。
おっしゃるとおり、そういえばよく庭が出てきますね。
すいません。『トムは真夜中の庭で』を知りませんでした。
関わった人たち、みんなハッピーエンドで終わった印象です。
生きてる人も。死んだ人も。泣けなかった親も。
思い返してみると、ジブリ映画になんかすると良さそうかも。
あ、そういえば千と千尋に似ている気もする。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2024/02/29

土瓶さん
土瓶さんにはお薦めしません。「トムは真夜中の庭で」はガチガチの名作ファンタジーなので、、、同じ作者(フィリパ・ピアス)なら「まぼろしの小さい犬」を。。。
思い出したのですが梨木香歩には、岩波ブックレットに「『秘密の花園』ノート」と言う評論があって(「物語のものがたり」に含まれたので今はは品切れ)。深読みの見本と言える傑作です。

> そういえば千と千尋に似ている気もする。
「千と千尋」は悪く言えば色々な作品の寄せ集め(原作の改変よりズっと素敵ですが)、取り込まれた話の一つ「クラバート」のアニメを宮崎駿が観られて『僕ならもっと面白いものが作れる』と仰言って「千と千尋」が公開されるまで10年以上経ってる筈。一つの世界を構築するコトが如何に大変なコトなのかと思わずにはおられません。

ひまわりめろんさんのコメント
2024/02/29

むむむ、なんか面白そう!『秘密の花園』近々読もうと思ってたんでセットで読んでみようかな
どっちが先がいいのかな?読み方指南みたいな感じっぽいから『ノート』が先かな?

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2024/03/01

ひまわりめろんさん
猫が言うのもアレですが、『秘密の花園』はキイワード一杯の話ですから、見方の例は後にされた方が。。。

ひまわりめろんさんのコメント
2024/03/01

わかりました!
ブックレットの方も近隣図書館にあったので近々借りてきて読んでみますねん

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