ボーン・コレクター 下 (文春文庫 テ 11-4)

  • 文藝春秋 (2003年5月9日発売)
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本棚登録 : 1837
感想 : 170
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映画で鑑賞したはずだが、内容をキレイに忘れ去ることができたので、手に取りました。
おそらく、ジェフェリー・ディーヴァーさん、初読み。
いや~、映画化もされてる超人気作家さんって、乗り遅れちゃうとなんか手を出しづらくって。
 
事故によって脊髄を損傷し、首から上と左手の薬指しか動かせなくなった元ニューヨーク市警科学捜査部長、リンカーン・ライムと、その手足となって捜査をする美貌のアメリア・サックス巡査が、残忍で狡猾な連続誘拐殺人犯を追いかける物語。
 
定型と言えば定型。
「羊たちの沈黙」を彷彿させます。
若くてきれいな刑事を前線に出してハラハラドキドキさせたーい。
そのためには知識が豊富で、自分では動けない存在に後ろで控えてもらいたーい。
身体を動かせない安楽椅子探偵が好都合。
ということでリンカーン・ライムは身体麻痺の設定にされた気がします。
最初から映像化が前提だったのかな?
 
誰もが予想できるように、手足となる美人巡査は犯人と対決して危険な目に遭います。
 
そして恐るべき犯行を繰り返す犯人の正体と、その動機が明らかになるのですが……。
「えええ……」
私にはうまく消化できませんでした。
残念。
 
この超人気シリーズは現在14弾まで国内では出ているのかな。
その7作目の「ウォッチ・メイカー」が傑作らしい。
う~ん。
そこまで読む気になれるかどうか……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月18日
読了日 : 2022年3月18日
本棚登録日 : 2022年3月18日

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コメント 5件

goya626さんのコメント
2022/03/18

土瓶さん
「どんでん返しのディーヴァー」ですね。最後、何度も何度もどんでん返しがあるのが面白くて、一時、ディーヴァーにはまって、いくつも読みました。アメリア・サックスも魅力的でした。クラッチの車に乗っているんですよね。鈍器に使える分厚い本も、逆に読みごたえがあったんですよ。最近、全く読んでいないんで、どのくらいの巻まで出ているか不明ですが、相変わらずどんでん返しの嵐かな。

土瓶さんのコメント
2022/03/18

goya626さん、こんばんは。
そういう異名があるのですね。
たしかに「どんでん」されましたが、何度もってほどではなかったです。
これからそうなるのかな?
むしろ、犯人があまりに意外すぎて、開いた口が……。
アメリア・サックスはスピード狂のようですね。260キロ以上だしたとか。((((;゜Д゜)))

ひまわりめろんさんのコメント
2022/03/18

土瓶さんこんばんは!

忘れるって素晴らしいですね
おかけで今、横溝正史もクリスティーも存分に楽しんでおります
神が与え給うた贈り物とさえいえますね忘れるって機能は

どんでん返しはこれからどんどんしつこくなっていきますよw

ただ一般論としてシリーズものって基本的な設計図はずっと変わらないので一作目でピンと来なければ無理して先に進まなくてもって思ったりします
ジェフリー・ディーヴァー大好きな自分としてはちょっと残念ですけどどのお話もけっこうボリュームありますのでその時間他の作品との出会いに使ったほうが良いと思いますよん

まあ、ひまわりめろんの言う一般論なんてあてになるか!と一刀両断されても「おいしい」と思えるので大丈夫です!

土瓶さんのコメント
2022/03/18

ひまわりめろんさん、こんばんはー。
 
今回、ピンとこなかった原因は敵役に関するところが大きいですね。
この手の王道ものというか、正統派は、敵役の魅力というか、恐ろしさによるところが大きいと思っています。
例えるなら、ゴジラVSキングギドラ は燃えますが
      ゴジラVS銀行強盗 では燃えません。
変な例えですが、敵は強大であって欲しいのです。
今回、ネタバレになるのであまり具体的に言えませんが、途中まではとんでもなく恐ろし気で、狡猾で、残忍だった敵が、正体を現すと急に萎んでしまい、その動機も一般的なものでした。
それまでの手口からは整合性も感じられず、「本当にこの人がそうなの? 今までの犯人の語りや行動やプロファイルとも合わないんじゃないの?」と思えるほどでした。
そこで急に熱が冷めちゃったんですよね。
幽霊の正体見たり枯れ尾花、というか。

しかし、これから「どんでん」の嵐が吹き荒れるのかと期待出来れば、次回作も手に取って見ようかなとおもっています。
たしかに長い話ですが、世界中で愛され、ひまわりめろんさん初め多くのファンを持つこのシリーズ。自分も楽しめるはずだ! と、期待してます。

goya626さんのコメント
2022/03/20

土瓶さん
アメリカの作家の本の分厚さも慣れれば快感かもしれないですね。アメリア、260km、怖いなあ。私は、思い切り出しても140kmまでですね。

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