子宮の記憶 <ここにあなたがいる> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年12月15日発売)
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本棚登録 : 123
感想 : 23
3

いやぁなんていうか。
本のタイトルからすると異様にかけ離れた内容でしたね~~
っていうか、このタイトルちょっと意味不明。
もともとはキッドナップというタイトルだったそうで、読み終えてみるとなるほどそっちのほうがしっくりきます。
なんで替えちゃったのかな~~~??


おハナシは、裕福な高校生が、家庭に嫌気がさし家出し、過去に自分を誘拐した女に会いに行き、そこで生活を始めてしまうというもの。

ばれないようにウソをつきうまく住み込みのバイトに紛れ込んで、周りの人たちともうまく交流し、最後にはその周りのいやな人とのいざこざに巻き込まれてしまうんですが・・・。
その、ヒミツがばれるばれないあたりの部分がやはりおもしろかったです。



設定が主人公(映画では松雪泰子演じる女が主人公になってるみたいですけど)が高校生にしては、まあ下ネタのオンパレードで、いったい何の話なのか時々わからなくなりつつ読んでましたヽ(;´Д`)ノ
ことあるごとにそのシーンの描写がでてくるんですよね~~

それが、今どきの高校生ってものを描いてるのか(ありえない理由での女子高生の自殺とかでてくるし・・・)、単に主人公を表現しているのか、わからないんですが、それにしても多すぎました。もういいやんって思うほど。。。
しかも、子宮の記憶というからには、期待するじゃないですか!!








最後まで、そのどんでん返しはありませんでした・・・ ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
それもちょっと尻切れトンボのような終わり方。
続編でもあるといいんですが。


それにしても、誘拐した女に松雪泰子はまったくイメージではありません。
どちらかというと、その友達のほうだったらまだありえるかな。。。

原作ではもっと普通の中年のおばちゃんっぽい感じで描かれてます。
映画の公式サイトを見る限り、そのスナックのママである友達とか、連れ子の美佳がでてこないのかな??っと思われるんですが、このママとか美佳とのかけあいがストーリーの中でけっこうおもしろかったりします。

でもまあ下ネタ多すぎるし、厳密に忠実には映画化しにくいちゃあしにくいストーリーかも。
きっと(まだ見てないので)幻想的な感じに仕上がってるのかな~~って思いました。
ロケ地も沖縄だし。
(実際は房総半島あたりだったかな)
いやでも、けっしてよくなかったわけではなく、けっこうおもしろかったですよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画化作品
感想投稿日 : 2013年7月27日
読了日 : 2007年6月12日
本棚登録日 : 2013年2月24日

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