外山先生による「勉強すること」に関するエッセイ集。もともとは、『合格レーダー』という受験雑誌に連載されていたものとのことで、果たして本書の内容を受験生たちが目にすることで、どんな化学反応が起こるのかとワクワクさせられるものでもあります。
ところで、エッセイ、つまり随筆とは「筆に随う」と書きます、とはよく言われることですが、この本はまさに筆に随ったことで生じたものだなあと思わされる。残念ながら、よく練られた文章とは到底思えない。あるいは、書籍としての未完成さというべきか。その意味で、受験生に読ませたい内容でありながら、でも文章表現としては決して真似してほしくはない、そんな二律背反なせめぎあい。ううむ。
実は、内容に関しても主観が強すぎており、読みながらの感触は決して快いものばかりではない。それにも関わらず、そんな主観バリバリな文章をも「読ませてしまう」外山先生の剛腕には舌を巻くより他にないですな。
【目次】
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
あとがき
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会科学
- 感想投稿日 : 2011年12月20日
- 読了日 : 2011年12月20日
- 本棚登録日 : 2011年12月20日
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