習近平と中国の終焉 角川SSC新書

著者 :
  • 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2012年12月21日発売)
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感想 : 16

著者は、テレビの中国問題でコメンテーターとしてよく出てくる中国ジャーナリスト富坂聰。
習近平が権力の座に着くまでの過程や、薄熙来事件や王立軍亡命事件などから、現在の中国を読み解き、これからの中国を見つめる視点を提案する。

習近平って太子党とか言われるけど、日本の二世議員とかとは全く違う過酷な人生を歩んできたんだな。こういう人生の辛苦を味わって13億人のトップまで上り詰めた男が率いる中国という国、今日本が外交などでまざまざと見せつけられている凄まじいパワーは、ここからきているものもあるんだろう。素直に、中国ってすごい国だなと。
日本のメディアで語られる表面的な観点ではなく、内と外、事実と事実を繋いで見えてくる線という視座を提供してくれる著作。
中国の権力中枢の話って面白いな。役職や機関、人の名前は漢字の羅列で覚えにくいけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年10月1日
読了日 : 2016年10月1日
本棚登録日 : 2016年10月1日

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