狼と香辛料XIIISide ColorsIII (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年11月10日発売)
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短編集第3弾。

『狼と桃のはちみつ漬け』
薬屋で桃のはちみつ漬けを見かけるも、あまりにも高すぎる価格に手が出ないロレンス。しかし肩を落とすホロを見て、ロレンスは桃のはちみつ漬けの代金を稼ぐべく、景気のいい商会から仕事をもらうのだが……

『狼と夕暮れ色の贈り物』
旅の途中で立ち寄った町で旅支度を調えるロレンスとホロ。狼除けのお守りとして売れる銅貨のことをホロに知られたロレンスは、ホロとともに狼除けの道具を作って売れば大儲けできるんじゃないかと思いつくのだが……

『狼と銀色のため息』
ホロ視点。草原で革紐に鉛製の飾りがついたものを拾ったホロ。一方のロレンスは、毛皮と貨幣の交換比率で一儲けする方法に気づいたらしく……

『羊飼いと黒い騎士』
書き下ろし中編で、エネク視点。リュビンハイゲンから旅立ったノーラの後日談。羊飼いをやめたノーラは服の仕立て職人になる夢を胸に、疫病で人口の半分が死んでしまったクスコフの町を目指すのだが…


久々のホロ視点のお話に、ロレンスがんばれという気持ちになりつつ。
『羊飼いと黒い騎士』を読んで初めて、ノーラに好感が持てた、というかノーラという人間を知ることができた。エネクの目を通して見るノーラは思ったほど弱々しくないし、あれこれ考えながらしたたかに生きている。
エネクとノーラの絆が強く感じられ、希望を持てる読後感もよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月25日
読了日 : 2021年7月25日
本棚登録日 : 2021年7月25日

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