あの日、ベトナムに枯葉剤がふった: 戦争の傷あとを見つめつづけた真実の記録 (くもんのノンフィクション・愛のシリーズ 23)
- くもん出版 (1992年11月1日発売)
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感想 : 2件
10年間で9万トンもの枯葉剤をまき、それは今を生きる人たちやその子供まで、被害を及ぼしている。
ベトナムの歴史を知らなかったから、あまりに悲劇的で、言葉が出ない。原子爆弾を落とし、枯葉剤を撒く、若き強国の狂気と、当時日本がそれを支持してしまったという負い目に胸が苦しくなる。
アメリカの小説を読むと「ベトナム戦争」は悪夢の象徴のように描かれる。ゲリラ戦で体や心を傷つけた米兵も多いのだろうし、アメリカで反戦の動きも大きかったことも知っている。でも、今もたくさんの子供が死んで、たくさんの木がなくなって、経済に大きな影響を与えて、その重荷を、どれくらいの人が知っているのだろう。
「なにかできることはないのだろうか」という作者の言葉が胸に迫る。何かしなくてはならないと思う。
何ができるのだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年3月11日
- 読了日 : 2020年3月11日
- 本棚登録日 : 2020年3月11日
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