作品解説:運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ。天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか。
「白夜行」のラストでがっかりして以来、東野作品には手をつけていませんでしたが……いやぁ~、ちょっと~、面白いんじゃないですか!? 「このミステリーがすごい! 2006年度版」のベスト10入りは確実でしょう。個人的には99点です!
なぜ満点ではないのかというと、石神 vs 湯川で描かれる物語において、二人の思考回路が完璧すぎる点に尽きます。芸術家イサム・ノグチの言ではありませんが、やはり「完璧」というモノは面白くない! (ミステリ小説なんで完璧なほどに面白いのはわかってるんですけどね)
ラストの終わり方が曖昧な点については、作風なんだろうなぁ、と。
p.s.
「容疑者X」の黒い表紙はベタベタと指紋だらけになるので注意!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
イチオシ!
- 感想投稿日 : 2017年2月1日
- 読了日 : 2005年9月22日
- 本棚登録日 : 2017年2月1日
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