手仕事の日本 (岩波文庫 青 169-2)

著者 :
  • 岩波書店 (1985年5月16日発売)
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本棚登録 : 739
感想 : 44
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昭和17〜18年ごろに書かれた本。
民藝の美しさ、クオリティを手仕事に求め、商業主義との距離感がある方がいい伝統が守られるというスタンスに貫かれているように見える。
これを読むと、人の仕事というのは結局機械との競争を続けている産業革命以降の歴史ということが分かる。今の時代、AIやロボットに置き換わることで、果たして仕事の「美しさ」は失われるのだろうか? 我らサラリーマンに仕事上の「美しさ」は求められていないのかもしれないけど。

それでも、シンプルな生き方、歴史を受け継ぎ発展させようという姿勢、健康であること、など著者のメッセージは今の時代でも刺さると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年11月26日
読了日 : 2020年11月26日
本棚登録日 : 2020年11月26日

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