読み終わると、「やっぱり小川洋子の小説好きだなぁ」と思った。じっと耳を澄ませたくなるような文章。
誰にも気付かれずひっそり世界の片隅で暮らしているような兄弟。静かな寂しさが漂っているけど、園長先生だったり司書だったり、彼らのことをそっと見ている人もいることで少し温かい気持ちになれる。
後半、メジロを拾ってから物語がふわっと加速して、まるで小鳥が飛び立つかのようにふっとクライマックスを迎える感じが好きだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2021年1月8日
- 読了日 : 2021年1月1日
- 本棚登録日 : 2020年4月25日
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