黒いユニコーン 機動戦士ガンダムUC(7) (角川文庫 ふ 24-56 機動戦士ガンダムUC 7)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年11月25日発売)
3.87
  • (20)
  • (39)
  • (24)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 311
感想 : 26

プルトゥエルブとして再調整され、黒いユニコーンのバンシィに乗せられたマリーダがメインとなる巻。
強化人間として生まれながらも、人としての心の強さを持つマリーダはやはり、かっこよく美しいと思う。そして、いつの間にか大きく成長しているバナージ、けれども時折迷うときに、マリーダが心の声で「それでも、だろ?」と問う場面は、母のような戦友のような、二人がよく理解されあっていると感じる場面だった。

そして、少し前から廻り始めた各々の歯車がここで一度錯綜し、またも離れていく瞬間でもある。
バナージ、マリーダ、ミネバは再び出逢い、リディは家の呪いを背負いつつ、別の道へと歩み始めてしまう。リディに対しては歯痒さを感じながらも、ある意味、一番人間らしいとも思えてしまう。

ラストはブライトの計らいで、ガランシェールは無事に宇宙へ、次巻へと続く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年1月12日
読了日 : 2016年1月12日
本棚登録日 : 2015年7月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする