DNA複製の謎に迫る―正確さといい加減さが共存する不思議ワールド (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社 (2005年4月21日発売)
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本棚登録 : 63
感想 : 7
5

PCR検査が世を賑わせていますが、解説動画を見ても何一つ分からず、「そもそもDNAって何…」とこの本を手に取りました。

2005年と古い本ですが、おかげでお安く(Kindle500円弱)、またちょうどいい入門書でした。ありがたい。

1.2章はDNAとは、そしてその増え方。
これが読めるようになります↓
DNA二重鎖開裂はCMG(Cdc45/MCM/GINS)複合体が中心的な役割を担っており、DNA合成は3種類のDNAポリメラーゼPolα, Polδ, Polεが行うと考えられている。

ここまででだいたい本の半分の分量です。ていねいに書かれています。
3章は1.2章のおまけ、特殊なDNA修復を行なうポリメラーゼたち。
4章は5章につながる序章ですが話がむずかしい……。
5章はテロメアというものについて。
人にはテロメアというものがあってだんだん短くなって死ぬ、というのは聞いたことがある人も多いと思います。
DNAの端っこの部分をテロメアというんだそうですよ。そして短くならないためのテロメラーゼという機能もある。
さらに細胞の老化はテロメアの長さではなく、テロメア・ループの構造が正常かどうかによって左右されている……。

一般向けに書かれているので役割については易しく、飛ばし読みしても問題ないようにできています。
ボリュームたっぷりでお買い得です。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: お役立ち
感想投稿日 : 2020年8月9日
本棚登録日 : 2020年8月9日

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