短編集。女の執念が詰まった物語の数々。表題作『夜離れ(よがれ)』は、当たり前のように思い描いていた人生どおりに歩んでいない自分に、一念発起して軌道修正を図るも、やっぱり思う通りにはいかない話。『祝辞』では、男には見えない女のあくどさを、結婚式と言う舞台でぶちまけられるブラックコメディー。『髪』は、嫉妬が怨恨に変わっていくスリラー調。誰もが持っているけど理性で抑えているであろう感情が暴走しだす様に、ぐいぐい引き込まれる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
乃南 アサ
- 感想投稿日 : 2006年8月29日
- 読了日 : 2006年8月29日
- 本棚登録日 : 2006年8月29日
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