出発は雨の横浜港からであった。50余時間の揺れに揺れた船の旅だ。だが、ナホトカからは待望の汽車である。これから延々8521キロを6晩7日かかってモスクワまで走る世界最長の列車、シベリア鉄道。ひとたび乗れば毎日毎日が汽車の中である。長大なアムール川の鉄橋を渡り列車は氷雪と白樺のシベリアを一路モスクワ目指して走り始めた。
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- 感想投稿日 : 2005年8月7日
- 本棚登録日 : 2005年8月7日
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