緑の家(上) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2010年8月20日発売)
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本棚登録 : 814
感想 : 64
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ペルー、ピウラの町、5つの物語が怒涛の如く、だが極めて映画シーン的に同時進行する。リョサの凄さが解りすぎて余りある。読み始めは何の脈絡もない様な会話、呟き、場面描写が時系列を無視してぱっぱっと展開。センテンスが短いから、必至で着いて行く。娼婦の館~緑の家はいわば象徴とでも言おうか・・闇の中に蠢く様なキリスト教修道院・・のみを取ってやるインディオの娘、いないのにいる振りする修道女と採るふりの娘・・泣かせる。インディオの集落はあたかも石器時代の様相。流れ者が建てた緑の家とその仲間たちが、5本の縄の様に撚りまくられどうなるか・・下巻愉しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年11月2日
読了日 : 2020年10月26日
本棚登録日 : 2020年10月31日

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