1分で大切なことを伝える技術 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所 (2009年1月15日発売)
3.36
  • (45)
  • (132)
  • (214)
  • (45)
  • (9)
本棚登録 : 1767
感想 : 201
3

以前SNS上の質問にこういうのがあった。「彼女をつくるには何が必要だと思いますか?」ほとんどの回答者はコミュ力と答えていた。私だけが「(基本となる)性欲」と答えておいた。箸にも棒にもかからない回答だったわけだ。

 著者は1分もあれば自己アピールできると言います。それ以上は飽きられると。1分間で伝える技術のトレーニング法を伝授していきます。予め要約することが求められるというわけです。
 ここでいうコミュニケーションは主に会社や多人数の人を相手におこなう説明のことのように思われる。プレゼンとかだ。

他方、日本人のコミュニケーションは「実は意味のやり取りの充実を目的としていない。それより重要なのは『情緒的に共感を得ること』だ。それが目的である以上、意味については相対的に価値が低くなる」としている。欧米の人なんかはこの辺が違うんだと思う。何百年も続いている日本人の文化はハッキリと自分の意思や話す内容に意味を持たせる習慣が薄いようだ。コミュ力なんていわれたのは最近だぜ。そう簡単に変えられるものじゃない。だからこそ訓練の必要性があるんだと著者はいうんだろうがね。

 先に戻るけど巷ではコミュりょく、コミュりょくといってるけど、コミュ力という言葉を使ってる人というのはあたかも自分がコミュ力があるかの如く、他者を見下してるような気がしてならない。プレゼンの
能力が高い必要はない。そりゃ出世には必要な条件かも知れない。でも情緒的な交換ができ好印象ならそれで彼女ができる。あとは健康的な性欲(すけべ力)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月24日
読了日 : 2020年6月24日
本棚登録日 : 2020年5月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする