独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2020年9月29日発売)
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「この本はあまり賢くなく、すぐに飽きるしあきらめてしまう人たちのために書かれた。独学の凡人である私には、これが精一杯である。しかし独学の達人が書いた書物よりもきっと、繰り返し挫折し、しかしあきらめきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役に立つだろう。」

本書はだいたい中学生以降(私の読後主観)のすべての独学を志す、普通の人に向けられたものだ。
学校に通っている人にもいない人にも有効だろう、さまざまな学び方が詰め込まれていた。
本書にも使い方として書かれていたが、学び方の辞典として家に一冊、あったら便利だと思う(と、図書館で借りて読んだ人間が言う笑)。
卒論や修論にも役立つかも。
4部構成になっており、最後の4部で実際こんなふうに活用してみるのもアリだよと例が示されているので分かりやすい。
独学は孤学ではない。
様々な方法と媒体を駆使して、独学というレベルに到達しないまでも、気になる!を楽しく探求し、あわよくばそれらを形にできるように、本書を活用させていただきたい。

以下は本書から、私が参考にしようかなと思ったメモ書き。
本書で紹介された中の、かなり一部分です。
メモ書きなので、私以外の人が見るようではないので、意味わからなくても悪しからず笑


・会えない者を師と仰ぐ「私淑」
昔の偉人でも架空の人物でも誰でもいい。
問いを投げた時その人物がどう答えるか、また困難に突き当たった場合にその人物ならどう行動するか、具体的にイメージできるように、これと見定めた人物について、できるかぎりの情報を集める。
・会読
・ラミのトポス
自分がわからないこと、または知りたいことについて、次の問いをぶつけて、自問自答する
類(〜は何の一種か?)
種差(〜は同じグループの中で他とどこが違うのか?)
部分(〜を構成する部分を列挙すると?)
定義(〜とは何か?)
語源(〜の語源は?)
相反(〜の反対は?)
原因・由来(〜を生じさせるものは?)
結果・派生(〜から生じるものは?)
たとえば〜に心理学と入れてみると?
・テーマトピックに対して、日本十進分類法の各項目を掛け合わせて検索を行う
・コトバンクで検索フレーズを収集→Googleなどで検索にかけて試す→共起フレーズ(目的に合致した検索結果から、こちらが検索に使ったフレーズと共に登場するフレーズ)を集める→除外フレーズを決める
・リサーチログ
既知:すでに知っていることは何か?
欲知:調査前に自分が知りたいこと/見つけたいものとは?
調査法:どんな調査で知ろうとしているか(どこを探すつもりか?何を調べるつもりか?)
得知:調査してわかったこと
未知:調査したがわからなかったこと
調査法:実際に用いた調査法と反省
活用:調査・学習したことは何に役立ちそうか
・目次マトリクス、引用マトリクス、要素マトリクス
・トゥールミン・モデル:主張を検討するためのもの
・なんでこの本は○○について書いてないんだ?と、抜け落ちていると感じるものこそが読み手の中に問いを生み、次の探索へと導く。
・問読
書物の難解かつ肝要な箇所を問いの形にし、その問いに対して著者が何とこたえているかを探る読み方
何について書かれたものであるか?
テーマについてどういうことを主張しているのか?
主張を根拠づけるのにどういったやり方をとっているのか?
→予読(プレビュー)へ
・学ぶことは、つまるところ自分を変えることだ。昨日知らなかったことを一つ知れば、また新しいスキルを身につければ、わずかであれ人が変わる。
・国語、外国語、数学の大切さ
外国語を学ぶにあたって
・ロンブ・カトーの分数式
費やした時間+モチベーション/抑制・阻害(羞恥心)=成果
①まず、文字とその発音をチェックする
②文法の前に単語を眺める
③テキストの会話や基本文を全部読んでいく
④文法解説をちゃんと読みながらテキストをもう一度読む
⑤一通り覚え理解してからの、ダメ押し。一章ごとに10回音読し3回筆写する。そしてこれを一冊につき3周すれば、このテキストを完了する。
・子ども辞典と事典はツールであり教材
DK Children's Illustrated Dictionary
Colins First school dictionary
→中学・高校英語を学んだ人向け
その次はDK My First Encyclopedia

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学習/ビジネス/啓発etc
感想投稿日 : 2023年6月1日
読了日 : 2023年6月1日
本棚登録日 : 2023年6月1日

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